あらすじ
怖い話だと思って読み始めてください。――最後まで読んだあと、最初の一行をもう一度読んでください。午前二時十三分に鳴る電話。古い写真。消えない名前。残された記録。どれも別々の出来事に見えます。けれど読み進めるほど、少しずつおかしな所が見えてきます。「昨日」と書かれているのに日付が合わない。写真にいるはずのない人物。文章の中にいるはずのない「あなた」。一度読んだだけでは、何も気づかないかもしれません。でも違和感を覚えたら、最初のページへ戻ってください。もう一度、最初の一行を読んでください。そこには、最初から何かが書かれていたのかもしれません。これは、読むだけでは終わらない話です。