あらすじ
「歴史なんて、何の役に立つの?」
成績学年トップ、けれど自分の意見に価値があるとは思えない高校三年生・久世遥(くぜはるか)。彼女にとって世界史は、結末まで読み終えたファンタジーの設定資料集だった。
図書室で見つけた奇妙な地図帳。国境の点線をなぞった瞬間、遥は戦乱の異世界に迷い込む。
燃える橋。敗走する軍。取り残された七百八十一人。
――これ、教科書で読んだやつだ。
暗記することしかできないはずだった知識が、目の前の人を救う「使える材料」に変わるとき、口下手な少女は少しずつ、言葉で戦局を動かす軍師になっていく。
やがて現れる、もう一人の転移者。同じ高校の日向夏帆(ひなたかほ)。明るくて誰とでも話せて、異世界作品には人一倍詳しい――けれど、彼女に宿ったのは「人の心の声が聴こえてしまう」力だった。
事実だけが視える遥と、心だけが聴こえる夏帆。
歴史が必修科目なら、異世界知識は選択科目(担当は、親友。)
正反対の二人が組んだとき、「戦わずに戦争を終わらせる」という無謀が、現実になり始める。
歴史は、覚えるものじゃない。作れるんだ。
※戦記×知略×ちょっとコメディ。史実の戦略を下敷きにした異世界戦記です。
本作は小説家になろう/カクヨムに重複投稿しています。