あらすじ
夜の街で「迷い猫」と呼ばれる女。
男を誘い、同じ部屋で夜を過ごし、目覚めたら引き金を引く。
それは彼女にとって、日常であり、仕事だった。
目を開けているあいだは、暴力ばかり。
けれど、目を閉じているあいだだけは、甘い、甘ぁい夢を見ていられる。
二度の銃声。
仕事を終えた彼女に残るのは、達成感でも、解放でもなく、過ぎ去った日のかすかな痕。
男に身体を差し出し、命を奪い、それでも彼女が望んだものは——。
甘さと暴力が溶け合う一夜に。
「迷い猫」は、今日も甘えた声で鳴く。
——ようこそ、どうぞ、いらっしゃい。