あらすじ
国民的女優であり、歌手でもある天音はるか、二十三歳。
久しぶりのオフを前に、彼女が一人で訪れた高層階のバー。
そこで出会ったのは、気が利いて、軽口ばかりで、どこか掴みどころのない年下のバーテンダー、高槻博人だった。
「明け方の海が見たい。連れてって」
酔った勢いなのか、気まぐれなのか。
閉店後、二人はそのまま由比ヶ浜へ。
誰もいない明け方の砂浜。
二人並んで飲んだ、缶コーヒー。
たったそれだけの出会いだったはずなのに。
国民的女優と、年下のバーテンダー。
少しおかしくて、少し不器用な二人の物語。
――だって私たち、モーニングコーヒーを飲んだ仲なので。