あらすじ
科学捜査系の推理ドラマをこよなく愛する、二十八歳の会社員・ミサキ。
ある夜、見知らぬ少女をかばって命を落とした彼女が目を覚ましたのは、魔法と《スキル》が存在する異世界だった。
森で倒れていたところを宿屋の一家に救われ、新たな生活を始めたミサキ。しかし、穏やかな日々は一つの事件によって破られる。
彼女に与えられたスキルは《科捜研》。
それは犯人も、事件の答えも教えてくれない。ただ、血痕や焼け跡、化学物質など――調べるべき痕跡だけを光で示す、不思議な力だった。
残された証拠を見つけ、観察し、比較し、検証する。そして、前世で培った科学捜査の知識を頼りに、その意味を推理していくミサキ。
やがて彼女は、相手の言葉の真偽を見抜く《真眼》を持つ騎士レオンと出会う。
物証を見つけるミサキと、証言の嘘を暴くレオン。
二人の力が重なったとき、魔法とスキルに隠された事件の真相が明らかになる。
空箱に隠された偽装、存在しない七人目、消された血痕、そして王都アルディアに残された未解決事件――。
これは、異世界に科学捜査を持ち込んだ女性が、証拠の声を拾い上げ、数々の謎に挑む物語。
――証拠は嘘をつかない。