あらすじ
戦乱の世が続く、日ノ原。
岩代の地に暮らす十歳の少年・千吉は、父と母に育てられ、いつか父のような武士になることを夢見ていた。
そんな少年の日常は、主家・小野寺家の謀反によって一変する。
討伐に現れたのは、齢十三にして「大うつけ」と呼ばれる鳴神三郎。
常識外れの行動を繰り返し、わずかな兵を率いて戦場を駆ける三郎によって、小野寺軍は追い詰められていく。
そして千吉は、その戦いで最愛の父を失った。
父を殺した仇を前に、千吉は誓う。
「いつか強くなって、必ずお前を殺してやる!」
ところが三郎から返ってきたのは、思いもよらない言葉だった。
「お前、俺の元へ来いよ」
復讐を誓う少年と、天下を望む大うつけ。
二人の出会いから、やがて日ノ原全土を巻き込む戦乱の物語が始まる。