あらすじ
地球出身の青年、星崎紬は、広大な銀河を自由に旅することを夢見ていた。
そんな彼の手に入ったのは、全長八千六百メートルを誇る超大型宇宙船――《ASTRAEON VELORIA》。
銀河では最高でも第五級が標準とされるFTL航法、その常識を遥かに超える航行能力。
豪華客船のような外見とは裏腹に、艦内には無数のモビルフレーム、戦闘機、ドローン、工廠、医療施設、農業区画まで備えられている。
そして艦を統括するのは、人間と変わらぬ身体と感情を持つ人工生命体、セラフィエル・ヴェロリア。
紬が選んだ生き方は、英雄でも軍人でもない。
ただ自由に星々を巡り、依頼を受け、金を稼ぎ、未知の惑星を訪れ、美味しいものを食べ、気の合う仲間たちと日々を過ごす――宇宙傭兵。
護衛、賞金首、海賊討伐、惑星探査、鉱物採掘、輸送、救難。
銀河には、まだ見たことのない場所と仕事がいくらでもある。
豪華宇宙船を我が家にして、銀河を気ままに旅する自由傭兵生活。
ただし、本人だけがまだ知らない。
その船が、銀河文明の常識を遥かに超えた「超弩級戦艦」でもあることを。