あらすじ
この世界には、
世界を創造した夫婦神と、
その子として生まれ、
世界を維持する神座についた五柱の神がいました。
そんな中――
本来なら生まれるはずのなかった三つ子の末として生まれた、【紡の神】秋人。
姉の幸せのため、その神座を引き受けた秋人にも、
ある日ついに運命の“番”が現れる。
けれど――
秋人の番は、神ではなく人間だった。
神が神のまま、人間の番と結ばれることは許されない。
自ら神座を降りて人間となるか。
それとも、番がいつの日か神、あるいはそれに等しい存在へ転生するまで待ち続けるか。
秋人が選んだのは――待つこと。
そして彼女は、もうひとつ自らに誓う。
――番には、決して会わない。
何度生まれ変わっても、人間として生まれてくる番。
その生涯を遠くから見守りながら、秋人は待ち続けた。
十年。
百年。
そして、何百年もの時を――。
これは、
世界を紡ぐ女神と、
何度生まれ変わっても人間だった“番”が、
長い輪廻の果てに紡ぐ物語。