あらすじ

山あいの村には、昔からひとつの神様がいる。 病を治し、雨を呼び、村を守ると信じられてきた存在。 けれど、神職だった祖母の死をきっかけに、ミツキは社の奥へ入ることになる。 そこで見つけたのは、神様などではなかった。 十二歳の少年を無理やり“神”にしようとして生まれた、死ぬことのできない化け物。 村を救うため。 妹を救うため。 そう信じて差し出された少年は、神様になれないまま、何十年も願いだけを聞かされ続けていた。 しかも村人たちは、自分たちの行いが無意味だったと認めたくないがために、彼を神として祀り続けていた。 そしてミツキは知る。 この村に必要なのは神様ではない。 自分たちの罪を預けるための“何か”なのだと。 神様になれなかった少年。 それを救おうとした少女。 そして、救済すら許さない村。 切なくて、気味が悪くて、最後まで救いのない三章完結ホラー。

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カクヨム
カクヨム2026/09/02
  • 現在の作品『神様になれなかったもの』