あらすじ
白い壁に囲まれた謎の部屋で目を覚ました「私」。
部屋の中央には、一体のマネキンが立っていた。
砕けた王冠、ひびの入った金色の眼鏡、薄っぺらな辞書、黒い穴のような目。 さらに狐の尻尾と虎柄のズボン、欠けた鎖――。
それらを観察するほど、私はマネキンに対して言いようのない不快感を覚えていく。
そんな中、足元に落ちていた紙には、こう書かれていた。
『マネキンを破壊するように』
やがて背後に現れた一本のハンマー。 そして天井から落ちてきた、さらなる指示。
『上から破壊するように』
誰かに仕組まれているような状況の中、私はハンマーを振り下ろす。
マネキンが砕けた瞬間、部屋の前方に一つの扉が現れた。
この先に待っているものとは何なのか。 そして、そもそも私はなぜ、この部屋にいたのか。
理由も分からないまま、私は扉の向こうへと歩き出す――。