あらすじ
婚約解消された前任者に代わり、貧しい国の「極悪非道でアホな王」のもとへフィアンセとして送り込まれた私。
嫌がらせや陰湿ないじめの嵐にも負けじと対抗し、ドレスを隠されたお披露目会には下着姿で突撃!――のつもりが、「品がない」とあっけなく追い出されてしまった。
――けれど、絶望の中で私は知ってしまったのだ。
彼らの理不尽ないじめも、アホな王の暴言も、すべて富める国がゲーム感覚で強要する【悪趣味なテンプレ劇】だったことを。
私を突き放した「悪役の王」も「陰険な妹」も、民の命と尊厳を守るために血を吐きながら台本を演じる、誰よりも崇高で傷だらけの弱者(SOS)だったのだと。
「――この泥沼のゲームから、私があなたたちを救い出す」
そう誓った私は、台本通りに富める国の王子の元へ嫁ぐ。それから13年。
孤独な敵地で、私は生まれた息子に「本当の父親の品格」をおとぎ話として語り、大切に育て続けた。
そして迎えた立太子礼の日。13年越しの、世界で最もエレガントで大がかりな『ざまぁ』が幕を開ける――。
「この子はあなたの子ではありません。さあ、本物の品格を学びなさい」