あらすじ
「それ、千島桜って言うんだよ」
高校時代、背の低い桜の木の下で言葉を交わした、小柄なクラスメイトの彼女。
放課後の寄り道、夏祭りの花火、震える手で繋いだ温もり――。
素直になれず、臆病なまま想いを伝えられずに迎えた卒業式。彼女は遠い街へと旅立ち、僕たちの恋は終わったはずだった。
それから十二年。
大人になり、思い出を胸の奥にしまい込んでいた僕の前に、奇跡のように再びあの桜と彼女が現れる。
伝えられなかった想い、天井裏に残された一冊の日記、そして十二年越しの告白。
一度はすれ違った二人が、再び巡り合い紡ぎ直す、切なくも温かい純愛ストーリー。