あらすじ
「神は死んだ」
「いいえ。神はおられます」
科学が発展し、かつて神秘と呼ばれた魔法さえも理論によって解き明かされた立憲王国――『ライヒ』。
しかし、そんな時代にあってなお、科学が説明できないものが一つだけ残されていた。
神より言葉を授かる『聖女』と、その『神託』。
前世の記憶を持つ少年――レオンは、転生者である。
類稀なる才覚によって飛び級を果たした彼は、国内最高峰の高等教育機関へと進む。
神を嫌い、神託さえもいつか科学によって解き明かせると信じるレオン。
そんな彼がそこで出会ったのは、自分と同じく年若くして高等教育を受ける一人の少女だった。
リリーバイス・フォン・ライヒ。
聖女名――『ライネス』。
神を信じ、その言葉を「正しいもの」として人々へ伝える、この国ただ一人の聖女。
この国の正しさは、神の下において全て彼女に託されている。
「神を信じることは、正しいことですか?」
神秘が科学に解き明かされ、それでも神だけが死ななかった世界で。
神を否定する少年と、神を信じる聖女。
相容れない二人の出会いから、『正しさ』と『選択』を巡る物語が始まる。