あらすじ

森の奥には、ひとりの魔女が住んでいる。 彼女が営むのは、少し変わった「何でも屋」。 探し物、薬、呪い、魔物退治――。 人の力では叶えられない願いであっても、魔女ならば叶えることができる。 ただし、代金は金貨でも宝石でもない。 「あなたの願いを叶えましょう。 その代わり、記憶をひとつください」 魔女が求めるのは、依頼人が差し出せる記憶。 幸せな記憶も、悲しい記憶も。 人が忘れたいと思う記憶も、決して失いたくない記憶も。 そんな魔女の店には、ひとりの青年が暮らしている。 彼は魔女に命を救われたらしい。 けれど――彼自身は、それより前のことをほとんど覚えていない。 なぜ自分は、この森にいるのか。 なぜ魔女のそばにいるのか。 「……僕、なんでここにいるんだろう」 その答えを知るのは、青年自身ではなく。 彼の失われた記憶を知る、ひとりの魔女だけだった。

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カクヨム
カクヨム2026/09/02
  • 現在の作品魔女の記憶帳――記憶ひとつで、願いを叶えます