あらすじ
「はあ、本当に使えねえなあ」
上司や担当冒険者に見下され、弟の借金と姪の修学旅行代三十万円を抱える会社員・佐藤学(四十二歳)。
そのうえ会社の命令で、世話になった榊原工房との取引まで打ち切らされてしまう。
失意の帰り道、地震による事故をきっかけに、佐藤は隠しジョブ《霧の王》を手に入れた。
本人は戦えない。
だが、召喚した不死身の眷属・ミストは魔物を瞬殺する。
姪の修学旅行代を稼ぎ、榊原工房を救うため、佐藤は会社に隠れて眷属に魔物を狩らせ、その素材を工房へ持ち込むことにする。
無能と笑われた社畜は、会社員を続けたまま大金持ちと世界最強へ。
一方、彼を見下してきた者たちは、自分たちの没落が始まったことにまだ気づいていない――。