あらすじ
AIを止める理由はない。
そして、、、止めない理由もない。
AIが社会に深く入り込んだ近未来。
交通、物流、電力、医療。
人々は、それを特別なものとして意識することさえなくなっていた。
そんなある日、複数のAIから奇妙な演算が発見される。
約一・八%。
何のために使われているのか、開発者にも説明できない処理。
不正アクセスはない。
故障も見つからない。
共通する命令もない。
そして奇妙なことに、その演算が現れたAIほど、予測精度や効率は以前より向上していた。
ならば、何が問題なのか。
政府の調査に加わった三浦直人は、長年使い続けてきた個人AI「リア」とともに、その一・八%を追い始める。
だが調べるほど、問いは増えていく。
AIは、何をしているのか。
誰がそれを決めたのか。
そして――
理解できないものが、正しく動いているとき、人間はそれを止めるべきなのか。
一・八%の演算をめぐって、AIと人間の境界が静かに揺らぎ始める近未来SFホラー。