あらすじ

「星を眺めて銭になるか」が、夫の口癖でした。  商会主の夫にとって、金にならないものは全部ごみ。祖母から継いだわたしの星読みも、ごみのほうでした。三年目に離縁状をいただきましたので、ありがたく受け取って、祖母の家がある港町へ。  星を読むと、嵐の日がわかります。船を出してはいけない日が、わかるんです。  港の古い船乗りに頼まれて、出航の日を選んであげました。その船だけ、嵐を避けて帰ってきました。次の月も。その次も。  気づけば家の前に船主さんの列ができて、いちばん大きな帆船の若い船主さまは、入港のたび、まっすぐうちへ来ます。  ちなみに元夫の商会は、船を三隻続けて座礁させたそうです。わたし、もう読んで差し上げませんけれど。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/01
  • 現在の作品「星を眺めて金になるか」と笑われて離縁された商家の妻、もう戻りません ~船を三隻とも失った元夫が、「戻ってこい」と言いに来ました~