あらすじ

「庭いじりが好きすぎる令嬢はちょっと」。  それが、わたしの婚約破棄の理由でした。二十三歳、社交界では立派な行き遅れです。  落ち込んでいたら、隣の領地の若い伯爵さまが訪ねてきました。  「うちの庭を生き返らせてほしい。令嬢でも構わない」  というわけで、お屋敷に部屋までもらって、庭師になりました。たぶん天職です。  伯爵さまは働きすぎで、いつも疲れていて、めったに笑いません。  わたしは土を入れ替え、球根を植えて、季節の花を順番に咲かせていきます。  すると伯爵さまが、毎朝庭に出てくるようになりました。  「今日は何が咲く?」なんて聞いてきて、口元が少しだけゆるんで。  ……それ、反則だと思います。

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カクヨム
カクヨム2026/09/01
  • 現在の作品「爪に土が入った女」と婚約破棄された令嬢、伯爵家の庭師になりました ~屋敷じゅうが庭へ総出になり、伯爵さまはもう帰してくれません~