あらすじ
勇者パーティの荷物持ちだった十五歳の少年、ノア・レイス。
役立たずの《飢餓》しか持たないと蔑まれていた彼は、世界最大級の迷宮《第一奈落アビス・ガルド》の最深部で、封印を解くための生贄として仲間たちに置き去りにされる。
瀕死のノアが出会ったのは、天上の神々に敗れ、力を奪われ続けていた邪神ヴァル=ゼノアだった。
その心臓を喰らったとき、《飢餓》と誤認されていた原初の力――神や魔物の核を喰らう《神喰》が覚醒する。
喰らえば喰らうほど、ノアは強くなる。
しかし神性を取り込むたびに《神蝕》が進み、肉体も感情も記憶も、人間のものではなくなっていく。
そんな彼が最深部で救い出したのは、神性を鎮める力を持つ少女イリス。そして、人間から魔物と呼ばれ、地上から追われた者たちだった。
死んだことにされた少年は、人類最強の怪物となって地上へ帰還する。
だが、彼が求めるのは勇者への復讐だけではない。
人間にも神にも居場所を奪われた者たちを守り、自分たちの国を築くこと。
やがて《深淵の王》として選ばれたノアは、恩寵によって世界を支配する神々へ戦いを挑む。
神を喰らうほど、人間から遠ざかる少年が、それでも自分の生き方を選び続ける、ダンジョン成り上がり・建国ダークファンタジー。