あらすじ
新聞配達で生活費を稼ぐ星野透には、誰にも言いたくない秘密がある。赤ん坊の頃から一緒だった金ぴかの全身スーツを着ると、困っている誰かを助けるために必要な金だけが、なぜかコスチュームのパンツからぴったり湧いてくるのだ。ただし、自分のためには出ない。悪い相手へ払う金も出ない。隠したり、慣れたり、恥ずかしさに負けたりすると清算される。しかも本人は名乗るくせに「その名前で呼ぶな」と本気で嫌がる。風船代からタクシー代、町工場を蝕む悪質な金融まで、透は金だけでは救えないものに出会い、やがて法律と手順でも人を守る道へ進んでいく。飛べない、派手、近眼、でも見過ごせない。曇り空を好む不器用なヒーローの人情コメディ。