あらすじ
エデルハインに、ある王女がいた。その名はブエット。
ブエット――それは、エデルハインの言葉で「泥にまみれた小さなもの」という意味だ。
彼女は神の加護に恵まれなかったために、十八年間、冷遇されて育った。
そんな彼女を見初め、なんの見返りも求めず愛したのは、隣国ラウゼン帝国の武将ゼルクだった。
「わたし、軍神様のお嫁さんだったんですか?」
唐突に始まった、帝国での新婚生活はブエットにとって初めての、温かな日常を教えてくれるものだった。
同時に、ゼルクは不思議に思う。
「なぜ、こんなに無垢で心優しい姫が、虐げられてきたのか」
ブエットが母国で冷遇されていた「理由」が明らかとなる時、それは、帝国に大きな変革をもたらして……?
◇作中での「加護」は、いわゆる「スキル」です
◇極力、背景設定や情景描写を削いで話の展開を急いでいます
◇ヒロインの名前が途中から変わりますが、同一人物です
何があってもへこたれないブエットと、体も大きく愛も大きなゼルクの可愛い物語をお楽しみいただけましたら嬉しいです。