あらすじ

人間と獣人が争い続ける世界。 人間国の王子・ヴァルターは、獣人を憎み、幾度となくその命を奪ってきた冷酷な王子だった。 ある日、戦によって獣人国から連れ去られたのは、国一の美貌を持つ少女・アリア。 ヴァルターは彼女を自らの妃として迎え入れる。 けれど、それは愛ゆえの婚姻ではなかった。 逃げられないよう自分の手元に置き、最後にはその命を奪う――。 そう決めていたはずだった。 ところが、怯えながらも懸命に生きようとするアリアと過ごすうち、ヴァルターの中に今まで知らなかった感情が芽生えていく。 彼女が泣けば胸が痛む。 彼女が笑えば、なぜか嬉しい。 そしていつしか―― 「この女だけは、殺せない」 そう思うようになっていた。 一方、獣人国には古くから伝わる不吉な予言があった。 ――人の血と獣の血を持つ者が、王の血を断つ。 その予言を信じる獣人国の王子・レオンハルトもまた、アリアを追い始める。 さらに、二人の王子には誰も知らない出生の秘密が隠されていた。 なぜアリアは敵国の妃となったのか。 なぜヴァルターは、憎んでいたはずの獣人であるアリアだけを殺せないのか。 そして――二人の王子の本当の血筋とは。 血と憎しみで結ばれた二つの国で、一人の王子が初めて知る。 それが――愛という感情だった。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/01
  • 現在の作品血塗られ王子は、獣の花嫁を殺せない