あらすじ
王国の最果て。
そこには、強大な魔物が巣食う「死の森」が存在していた。
森から魔物が溢れれば、辺境伯領だけでなく王国全土が危機にさらされる。
そのため辺境伯家は代々、強大な兵力を抱え、魔物の討伐を続けてきた。
若き青年――レオンハルトもまた、父である辺境伯の跡を継ぐ者として、日々魔物と戦っていた。
そんなある日。
いつもなら森の奥深くに潜んでいるはずの強大な魔物――。
人々から「森の主」と呼ばれる存在が姿を現す。
「全員、陣形を崩すな!」
辺境伯と息子、そして屈強な兵士たちは死力を尽くして戦う。
激闘の末、どうにか森の主を森の奥へと追い返すことには成功した。
しかし――。
その戦いの最中、レオンハルトは致命的な攻撃を受けようとしていた。
息子を守るため、父は迷わずその身を盾にする。
「父上!」
重傷を負った辺境伯。
兵たちは急いで彼を担ぎ上げ、館へと帰還する。
だが――。
治療の甲斐なく、辺境伯の命は尽きようとしていた。
「レオン……近くへ来い」
父は最後の力を振り絞り、息子に告げる。
「今日から、お前がこの領地を守れ」
そして――。
若き青年は、父の死と共に辺境伯の座を受け継ぐことになる。
だが、彼はまだ知らなかった。
今回の「森の主」の出現が、単なる異変ではないことを。
そして――。
死の森の奥では、さらに恐ろしい何かが目を覚まし始めていた。