あらすじ
『なぜこの扉は異世界へつながっているんだ?』
あらすじ
ライキョウは、現代の世界で暮らす、ごく普通の少年だった。
子供の頃の彼には、一つの夢があった。
映画や物語に出てくるような、光り輝く魔法を自分も使ってみたい。
そんな、少し子供っぽい夢だった。
しかし、大人になるにつれて、生活は少しずつ忙しくなっていった。
仕事や日々の生活に追われるうちに、昔の夢について考える時間もなくなっていく。
そして、いつしかその夢は、心の片隅へと消えていった。
――そのはずだった。
ある日の仕事帰り。
疲れ切ったライキョウは、ただ家に帰って眠りたかった。
しかし、いつものように家の扉を開けた彼を待っていたのは、自分の部屋ではなかった。
その先に広がっていたのは、見たこともない街。
空を飛ぶ猫。
見知らぬ人々。
そして、魔法が存在する世界だった。
「……もしかして、俺、異世界に来たのか?」
忘れていたはずの、子供の頃の夢。
もう一度、魔法を使ってみたい。
そんな気持ちが、ライキョウの中で少しずつ蘇っていく。
しかし――
「……あれ?」
「魔法、使えないんだけど?」
これは、普通の少年ライキョウが、突然異世界へ迷い込んでしまったところから始まる物語。
そして、彼が最初に考えたことは――
「とりあえず……飯食うか」
だった。