あらすじ
西暦2051年。脳直結技術「ニューラルダイブ」で潜る、世界最大のフルダイブVRMMO『オルタ・アーカイブ』。
攻撃力ゼロの最弱職《記録者》を選んだ元プログラマーのセナは、あえて型落ちの旧世代機を使い続けていた。
新型機には見えない「削除されたデータの残響」——それだけが、彼の唯一の武器だった。
初見殺しの罠を、誰も知らないはずの情報で回避してみせたセナに、トップランカーのクロウは違和感を抱く。
そしてその夜、図書館の司書NPCシオンが、まるで彼を待っていたかのように囁く。
「覚えて、いますか?」
削除されたはずの少年の残響が問いかける。「この世界は、もう一度やり直せるの?」
白紙の書に浮かぶ、書いた覚えのない文字——『君は、まだ思い出していない』。
最弱職が見る「見えない世界」の先に、何が眠っているのか。