あらすじ
世界を救った代償として「死ねない呪い」を背負った大魔術師アルヴィス。
愛する者を失う苦しみに耐えかね、彼は数十年に一度の深い眠りを繰り返していた。
ある日、眠りから目覚めた彼を待っていたのは、かつて拾い、育てた愛弟子エルマの訃報だった。
傍らに遺されていたのは、一枚の古びた地図と一通の手紙。
「師匠、私の最後のワガママを許してください」
自分を置いて先に旅立ってしまった弟子への寂しさを抱えながら、アルヴィスは彼女が遺した指定の場所へと向かう。
旅先で彼が出会うのは、エルマが人生のすべてを費やして遺した、あまりにも不器用で、あまりにも愛おしい「ある足跡」だった――。
これは、永遠を生きる男と、彼に時間を捧げた少女が織りなす、切なくも温かな愛の物語。