あらすじ
乙女ゲーム『星降る学園と七つの恋』の世界に転生したのは、前世53歳の中年おばさん、リナ・ド・バレンタイン。
悪役令嬢でも、運命のヒロインでも、はたまた破滅を待つ負け犬令嬢でもない。リナに与えられたポジションは、物語に関与しない「平々凡々だが腐るほどお金がある大富豪の娘」だった。娘の推し活を温かい目で見守っていたおかげでゲームの知識はバッチリだが、「私には関係ないわ」と早々にメインストーリーへの介入を諦め、悠々自適な金持ちライフを満喫することを決意する。
しかし、問題が一つ。中身が「酸いも甘いもかみ分けた53歳の淑女」であるリナの振る舞いは、幼少期の無邪気な子供たちの中で異常なほど異彩を放ってしまったのだ。
無駄のない洗練されたマナー、トラブルにも動じない包容力、そして絶妙な距離感――周囲の大人や幼き攻略対象たちは、彼女を「幼くして完璧な品格を持つ、愛くるしい奇跡の貴婦人」だと大勘違い!
「ただの金持ち枠として穏やかに暮らしたいだけなのに……」
前世でおばさんだったリナの「落ち着き」と「スルー能力」が裏目に出て、なぜかメインキャラたちから絶大な信頼と執着を寄せられていく、勘違いだらけの異世界転生ファンタジー!