あらすじ
十五歳の少女、メリア・コインワーズ。
交易と絆を司る神《シャザール》に仕える彼女は、困っている人を放っておけない、明るく少し向こう見ずな神官だ。
神殿を継ぐものと思われていたメリアの人生が変わったのは、魔法学院を主席で卒業した幼馴染ミレイアの一言だった。
「私と冒険者にならない?」
自分の未来を初めて自分で選び、旅に出たメリア。
精霊の声を聞くクリスティア。
森と人の痕跡を読むリアト。
誰よりも前に立つドワーフの戦士ウォルター。
未知の魔法とミスリルを追う天才魔術師ミレイア。
五人はまだ、英雄ではない。
妖魔と戦い、失敗し、喧嘩して、笑い合いながら、少しずつ本当の仲間になっていく。
けれどメリアは、やがて知ることになる。
困っている人を助けること。
傷ついた人を治すこと。
争う者同士を話し合わせること。
善意だけでは、救えないものもある。
それでも彼女は考える。
迷いながら、自分の天秤で選び続ける。
これは、自分の人生を選んだ十五歳の少女と四人の仲間たちが、助け、助けられながら――
五人の冒険者になっていく物語。