あらすじ
「墓守なんて誰でもできるだろ。1000年間、何事も起こってないしな」
改革派の若き新魔王ミトロスが就任し、魔王軍の若返りが始まった。
その対象となったのが、750歳を超える俺――キラーマ・ヴァンダード。
歴代魔王が眠る王墓を1000年間守り続けてきた俺は、ある日突然、魔王様から早期退職という名目でクビを言い渡された。
退職金はなんと1.5倍。
1000年続けた仕事を辞めるのは寂しいが、魔王様に言われたのなら仕方がない。
こうして俺は1000年ぶりに墓の外へ出ることになった。
「暇だし、誰もが埋葬されたくなる最高の墓を作るための旅をするか」
そんな軽い気持ちで世界中の墓を巡る旅へ出た俺。
しかし――俺が王墓を離れた直後、世界は少しずつ狂い始めていた。
冥界から蘇る、かつての勇者たち。
そして、歴代魔王たち。
彼らを率いる謎の存在によって、生者の世界は滅亡の危機へと追い込まれていく。
「キラーマを呼び戻せ。この世界を救えるのは、奴だけじゃ」
そう告げるのは初代魔王。
だが当の本人は、そんなこととは知らずに第二の人生を満喫中。
1000年間、誰にも必要とされていないと思っていた最強の墓守。
その男が王墓を去った日から、世界の滅びは始まった。