あらすじ
『漫画脚本』です
小説ではありません
《あらすじ》
66年前、人間同士の戦争の最中、天空から「勇者」を名乗る神の子が降臨した。
勇者は「愛を忘れた人の子よ、滅べ」と宣告し、敵味方を区別することなく兵士たちを虐殺する。
以後、勇者は周期的に出現して人類を滅ぼし続ける脅威となった。
人類は神に対抗するため、秘法《ソロモンの指輪》を用いて悪魔との契約を制度化する。
既存国家は崩壊、勇者を同一の敵と認識、世界政府へと統合され、悪魔契約者を兵器として運用する対勇者軍を作り上げた。
世界政府軍・独立第13小隊隊長ルカ・ソーマは、軍内部で「悪魔との契約に失敗した無能力者」と侮られている。
しかし実際には、大悪魔アスタロトと直接契約を結び、認識と思考へ干渉する権能《失楽園》を隠し持っている。
ルカの故郷を滅ぼしたのは勇者ではない。
世界政府が実施した強制召喚実験である。
政府はルカへ虚偽の説明を与え、心理操作(洗脳)によって「勇者に故郷を奪われた愛国者」として利用しようとした。
だがルカは《告発者の瞳》によって、その嘘を見抜いていた。
復讐の対象が世界政府そのものだと知りながら、ルカは忠実な軍人を演じ続ける。
政府内部で力を得るため、そして自分を実験体にした者たちへ近づくためである。
ルカが任されたのは、制御不能の悪魔契約者を集めた独立第13小隊。
通称「墓掘り人」。
初陣で勇者を討伐した第13小隊は、軍から異例の勲章を与えられる。
しかしその功績は軍内部の嫉妬を招き、ルカは貴族将校ガレスとの対抗戦へ引きずり込まれる。
対抗戦の最中、ルミナの中に眠る大悪魔ネビロスが身体の主導権を奪う。
ネビロスはルカの中に潜むアスタロトを感知し、愛情と殺意を同時に向ける。
ルカは自分の正体を疑われる危険を承知で、上位権能《審問官》を使用してルミナを救う。
第13小隊の信頼を得る一方、その異常な力は世界政府に疑念を抱かせる。
世界政府はルカの正体を暴くため、悪魔召喚研究へ取り憑かれた技師ヴォルフを第13小隊へ送り込む。
仲間を得たことで、孤独な復讐者の偽装には初めて亀裂が入るのだった。
《世界観・キャラ設定など》
【勇者/神の子】
神によって人間世界へ送り込まれる、人類抹殺のための存在。
人間に近い輪郭を持つが、露出した肌は白い陶器のように無機質。
人格よりも、神から与えられた命令を実行する自律兵器に近い。
勇者は個体ごとに能力と攻撃手順が異なる。
【世界政府】
勇者へ対抗するため、それまで敵対していた国家群が統合されて成立した世界規模の統治機構。
人類を守る唯一の組織である一方、悪魔契約者を作るために人体実験、強制選別、情報操作を行っている。
悪魔契約の被験者は、当初は志願者だった。
その後、死刑囚へ変わり、現在では一般市民の中から適性者を強制選別している。
世界政府は人類の守護者であると同時に、人類を資源として消費する第二の怪物でもある。
【ソロモンの指輪】
悪魔を召喚し、人間との契約を仲介する秘法および魔術体系の総称。
世界政府が運用する通常の悪魔契約は、すべて《ソロモンの指輪》を介して行われる。
仲介式を通じて悪魔の力を人間の肉体へ定着させるため、契約者が能力を使った際にはD.F.が発生する。
【悪魔契約と代償】
悪魔との契約は等価交換を基本とする。
契約者は能力を得る代わりに、肉体、感覚、寿命、精神、理性、記憶などを失う。
ただし「代償」は必ずしも一度に支払われるものではない。能力を使用するたびに苦痛や汚染が蓄積する継続型の代償も存在する。
第13小隊の隊員たちは、契約の影響が身体の欠損や異形として外見に現れている。ルカだけは、外見に悪魔契約の痕跡が現れていない。
【D.F./ディアボロス・フラクス】
《ソロモンの指輪》を介した悪魔契約者が能力を使用した際に発生する、契約者固有の魔導波。
契約者ごとに異なる固有波形を持つため、複数人が同時に能力を使用しても個別に識別できる。
軍はD.F.を観測することで、誰が、いつ、悪魔の力を使用したか記録している。
ルカとアスタロトの契約は《ソロモンの指輪》を介さない直接契約である。
そのため軍の観測装置が想定する通常のD.F.を発生させない。
ルカが《告発者の瞳》や《審問官》を使用しても、ルカ固有のD.F.は「ゼロ」と記録される。
ただし能力によって発生した現象そのものは目撃できる。
【独立第13小隊/墓掘り人】
世界政府軍の独立大隊に所属する特殊小隊。
精神汚染、命令違反、制御不能、過去の犯罪などを理由に正規部隊から外された悪魔契約者を集めている。
生還を期待されない危険任務へ投入されるため、「墓掘り人」と侮蔑的に呼ばれる。
構成人員
・隊長:ルカ・ソーマ
・ラウ
・ノックス
・イヅナ
・ルミナ
第1~5話は、使い捨ての寄せ集めだった五人が、ルカを中心とした一つの部隊になるまでの物語である。