あらすじ

質屋「忘れじ」が質草に取るのは、金目の物ではない。思い出だ。 愛された記憶ほど、高く値がつく。 棗統はこの店の出題者。客が絶対に勝てない遊戯を設計して十年、 一度も負けたことがない。 その卓に、藍の外套の女が現れる。 女は三夜続けて勝ち、勝つたびに蔵の流れ札を一枚ずつ引き取っていった。 四夜目。袱紗の隙間から覗いた札の銘を見て、統は指先から冷えていく。 そこに墨で書かれていたのは、彼自身の名前だった。 俺は蔵に、何を預けている。いつ、何のために。 ——なぜ、覚えていない? 記憶を賭ける心理戦、全13話・完結済。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/01
  • 現在の作品君を賭けた覚えはない