あらすじ
敵対する両家に生まれ、決して許されぬ恋の果てに「来世で一緒になろう」と嵐の海へと身を投じた男女の悲劇一ー
『比翼岬伝説』。
現代。その伝説の舞台となった比翼岬で、一件の殺人事件が発生する。
被害者の遺体は、なぜかあの伝説をなぞるかのように奇妙な見立てが施されていた。
容疑者、そして被害者たち一一集まった者たちに隠された共通点。
それは、彼らが全員、あの伝説の当事者たちの「子孫」であり、そして「生まれ変わり」であるということだった。だが、紐解かれていく因縁のなかで、恐るべき真実が浮かび上がる。
犯人が本当に殺そうと狙っていたのは、被害者ではなく、この「僕」だったのだ。
狙われたのは、僕。
そして、間違えられて殺された被害者は、数百年前のあの悲劇の夜にも、身を挺して僕を守り抜いた人物の「生まれ変わり」だったーー。
なぜ、時を越えて再び哀しき身代わりの宿命が繰り返されてしまったのか?
伝説の見立てに隠された犯人の狂気と、前世から続くあまりにも切ない愛の真実とは。
宿命と血に彩られた、至高の輪廻転生サスペンス・ミステリー。
(※本編読了後、事件のすべての元凶となった数百年前の夜を描く『エピソード①・②へ続きます)