あらすじ
現実世界に絶望し、自ら命を絶った少年・令央。
次に目を覚ましたとき、彼は見知らぬ異世界で、自分ではない少年の姿になっていた。
彼の魂を拾ったという魔女は告げる。
その体は彼女が造ったもの。そして令央には、真空、共振、重心――物理法則を利用する特殊な「物理魔法」が使えるのだと。
レオと名乗ることになった彼が出会ったのは、精霊を目として世界を見る盲目の少女・アメリアだった。
母親を救うため冒険者になろうとする彼女を放っておけず、レオもまた危険な旅へと足を踏み入れる。
自分の命など、もうどうでもいい。
彼女を守れるのなら、それでいい。
そう思っていた。
仲間と出会い、魔物と戦い、誰かに心配され、誰かを守り、そして守られる。
失ったものを抱えて生きる人々と旅をするうちに、死ぬことしか考えられなかったレオの心は、少しずつ変わっていく。
やがて彼は、この世界で何を望むのか、自分の人生をどうしたいのかを問われることになる。
これは、世界に別れを告げた少年が、
もう一度、自分の人生を選び直すまでの物語。