あらすじ

【テーマ】 知らなかった自分に、出会う。 【ログライン】 東京生まれ・東京育ちの櫻井美海(32)は、「海の見える場所に住みたい」という夢をかなえるため、地域おこし協力隊として地方へ移住する。そこで待っていたのは、自分のやりたいことと地域が求めることとのギャップだった。悩みながらも地域の人々と出会い、対話を重ねる中で、美海は自分でも知らなかった可能性に気づき、やがて周囲の人々とともに地域を変えていく。 【あらすじ】 東京の広告代理店で働く櫻井美海は、仕事に追われる毎日の中で、自分の将来に漠然とした不安を抱えていた。信頼していた上司の退職や同僚の移住をきっかけに、「このまま東京で働き続けることが、本当に自分の望む人生なのだろうか」と自問するようになる。 そんなある日、駅で目にした一枚の移住ポスターが美海の心を動かす。猫好きの彼女は、海辺の風景と「あなたも、山雲県で、欠けているものを埋めてみニャイか?」という言葉に惹かれ、ふるさと回帰支援センターを訪れる。そこで移住という選択肢と出会い、さらに移住フェアで露月市職員・星野志保から「地域おこし協力隊」という制度を紹介される。 一方、山雲県露月市では、人口減少が進む海辺の漣地区で、空き家や空き店舗を活用した地域再生に取り組むため、新たな地域おこし協力隊の受け入れ準備が進められていた。地域づくり推進課の星野は、地域と行政をつなぎながら、「地域に寄り添い、ともに歩める人」との出会いを願っている。 移住フェアで偶然出会った美海と星野。何気ない対話の中で、美海は「猫カフェを開きたい」という夢を語る。しかし、それはまだ「自分がやりたいこと」に過ぎなかった。地域で本当に求められていることは何か。 これは、縁もゆかりもない新しい世界に飛び込んだ一人の女性と、彼女を迎えた地域の人々が、出会いと対話を重ねながら、それぞれの「自分らしい生き方」と地域の新たな可能性を見つけていく物語である。 【舞台】 山雲県山雲市(やまぐもけんやまぐもし)・・・山雲県の県庁所在地。人口30万人弱。中核市であると同時に、新幹線で東京よりおよそ2時間半で到着できる。 露月市(つゆづきし)・・・「平成の大合併」で誕生した市。人口およそ10万人。県庁所在地である山雲市に隣接。旧狭霧町(さぎりちょう)と旧時雨町(しぐれちょう)から成る。ベッドタウンでもある旧狭霧町の人口は微増傾向であるが、旧時雨町は人口減が続いている。 露月市時雨町漣(さざなみ)地区・・・本作の主要舞台。山雲電鉄漣駅があり、駅前商店街には漁港や海水浴場の他に、公民館や公営住宅、郵便局や小学校、保育所など公的機関も立ち並ぶ。 山雲電鉄(やまぐもでんてつ)・・・山雲市と露月市を結ぶローカル私鉄。かつては複数の路線を有していたが、人口減に伴う利用者数により、現在の路線は1つだけになっている。その路線も海水浴場利用客の減少やバイパスの延伸などにより、存続の危機に喘いでいる。主な停車駅は山雲市・狭霧町・露月市役所前・露月高校前・漣・漣海水浴場(臨時駅)。 【登場人物】 櫻井美海(さくらいみう)(32)…主人公。東京都出身。広告代理店勤務から地域おこし協力隊へと転身する。 池井計(いけいけい)(46)…神奈川県出身。山雲県地域おこし協力隊ネットワーク副代表。個人事業主でもある。 狩野野乃花(かのののか)(42)…池井計の妻。個人事業主として山雲市内で料理教室を主宰。 狩野茉乃香(かのまのか)(7)…池井計の長女。 狩野穂乃香(かのほのか)(5)…池井計の次女。 星野志保(ほしのしほ)(31)…露月市地域づくり推進課主査。 小田貞雄(おださだお)(67)…漣地区地域づくり協議会会長。 岸俊樹(きしとしき)(76)…漣駅前でスーパーマーケットを経営。小田は高校の後輩にあたる。 瀬戸(せとちとせ)(29)…露月市漣地区地域おこし協力隊。 鳥屋綾斗(とやあやと)(31)…露月市漣地区地域おこし協力隊。山雲電鉄の活性化がミッション。 三船史(みふねふみ)(25)…露月市漣地区地域おこし協力隊。未利用魚の6次化商品の開発がミッション。 今井舞(いまいまい)(31)…櫻井美海の元同僚。結婚を機に夫の出身地である長野県に移住。 刀祢峰杜(とねみねと)(65)…櫻井美海の元上司。定年退職を機に、出身地である秋田県にUターン。

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カクヨム2026/09/01
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