あらすじ

初夏の市で、私の籠だけが「装飾用」と読み上げられた。節を隠せない半人前――古参親方たちがそう決めたせいで、家名なしでは実用品を売れない。そこへ現れたのは、婚約を断りに来たはずの検分役オイシン様。「完成品だけでは判定しない」と、竹割り、底組み、縁留めを一枚ずつ記録し始める。籠にしか興味はないと言うくせに、私の指先を見るたび筆を持つ親指が止まるのはなぜですか。三度目の公開検分、三十六目の大籠に穀袋が積まれた時、空欄だった用途と姉の依頼の真意が明らかになる。三枚の検分票で旧評価の逃げ道を塞ぎ、工房も婚約も私の条件で選び直すお話。

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小説を読もう2026/09/01
  • 現在の作品婚約を断りに来た検分役が、私の独立登録を三枚も書いています