あらすじ
異世界から人材を強制的に拉致する召喚。
それは世界間法によって禁じられた、重大な犯罪である。
異界間連合の外交官、篝 真琴、二十七歳。
彼女の主な仕事は、自ら囮となって違法な異世界召喚を取り締まること。
慣れた手つきで証拠を確保し、召喚主から事情を聞き出し、華麗に摘発する。
『異世界召喚をこの世から撲滅する』
それは連合が掲げる目標であり、真琴自身の使命だった。
――強い者には義務がある。
――私は強いから、大丈夫。
そう信じて、今日も真琴は異世界外交に奔走する。
けれど、異世界召喚がなくならないのには理由がある。 次々と起こる召喚事件の裏で蠢く思惑。 そして、真琴自身にも隠された「召喚」の秘密。
やがて彼女は、自分が最も目を背けていた問いと向き合うことになる。
強い人間は、本当に壊れないのか?
有能外交官・篝真琴の、ちょっと危険なお仕事ファンタジー。