あらすじ
2030年、東京。
二十六歳を目前にした佐藤一翔(さとう いちはせ)は、海外派兵によって負った心の傷と、父から引き継いだ莫大な借金に苦しんでいた。
ある冬の夜、一翔の父・一雅斗(いちがと)が何者かによって殺された。
それから数時間後、一翔は東京タワーから身を投げようとする。
だが、銀色のメッシュを入れた若い刑事に命を救われた。
翌朝、一翔は父の死を知らされる。
その死をきっかけに、九年前に起きた未解決の殺人事件と、長年隠されていた家族の秘密が次々と浮かび上がっていく。
なぜ父は殺されたのか。
なぜ犯人は一翔を救ったのか。
そして、変わり続ける世界の中で、決して変わらないものとは何なのか。
一翔は、過去から続く事件の真相を追い始める。