あらすじ

「もう、いいの?」 音もなく打ち込まれる文字の羅列がピタリと止まる。 「そう、わかった」 Enter。 画面に映る情報はもはや新たな世界を構築する『式』であり、これから終わり始まって行こうとする全てを『識す』もの。 『色覚』の書き換えはこの世界の住民の大多数が成し得ないこと。 だからこそ、あなた達二人を己から分離させた。 何よりも拒んで恐れたそれを行動に移しても後悔しないのは、きっとあなた達が優しさに満ち満ちていたから。 この隔たりを解くものを『弑気』そうあなたは呼ぶのでしょう、優しいから。 でもあなた達…あなたは、あなた自身から生まれた最も純粋な涙と共に、ここまで来た。 ならば私はそれを『志気』、いえ『示気』と名付けましょう。 これが、私があなたにできる最後のことかもしれません。 あなたが最後に、私に残してくれる言葉はなんでしょうか。 そんなことを想像しながら、これが幸せだと感じるんです。 だって答えはもう私ではなく、あなた自身が決めるのだから。

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小説を読もう2026/09/01
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