あらすじ

慶長5年6月。天下分け目の関ヶ原の戦いまで、あと三か月。堺の街で工房を構える若き鉄砲鍛冶の甚兵衛は、大戦の行方を正確に予測していた。彼には後の歴史を知る未来知識と、最高品質の鉄砲を作り出す凄腕の職人眼があったのだ。 ある日、工房に西軍と東軍の使者が同時に現れ、大名の威光を盾にありったけの鉄砲を寄越せと理不尽な要求を突きつけてくる。しかし、甚兵衛は権力に屈しない。どちらに何丁売るかは、こちらで決めさせてもらう。そう宣言した彼は、商人としての絶対的な中立を貫く。 東軍に最新式を流して前線を膠着させ、西軍には納品を遅らせて進軍を足止めする。戦場に出ない商人が、鉄砲の納品数とタイミングを操作するだけで大軍の動きが思い通りに変わっていく。 やがて悪徳商人や暗殺者が暗躍する中、ただの鉄砲鍛冶が天下の命運を握る。果たして甚兵衛が見据える、戦なき世の結末とは。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品関ヶ原の三か月前、俺は堺の鉄砲鍛冶 ~どちらに何丁売るかは、こちらで決めさせてもらう~