あらすじ
これも落城からスタートしますが、戦国物とは違う雰囲気です。
静かで優しい話です(性的描写はかなり緩め)。
慶応四年――。
長州軍の侵攻により、ある小藩の城は落ちた。
藩医の息子・蒼太(そうた)は、人を救うことを志す若者だった。 剣は振れず、戦を嫌い、人を傷つけるくらいなら自分が傷つく方を選ぶ。
父である御典医と共に落城を逃れた蒼太は、藩主一行の逃避行に同行することになる。
その護衛を務めるのは、藩主直属の若侍・榊原隼人(さかきばら はやと)。
剣の腕は一流。 忠義に生きる男。
だが隼人は蒼太を足手まといとしか思っていなかった。
一方の蒼太もまた、 「人を殺すしか能のない男」 と隼人を嫌っていた。
登場人物設定
主人公(受け)
朝倉蒼太(そうた)/18歳
藩医の息子。現在は父の下で医術を学ぶ見習い。 頭がよく、観察力と記憶力に優れるが、戦場に立つような武術はまったく不得手。
誰に対しても分け隔てなく接し、命を救うことを最優先にする性格。 戦そのものを強く嫌悪しており、「人を傷つけるくらいなら自分が傷つく方がいい」と考えている。
(攻め)
榊原 隼人(さかきばら はやと)/24歳
藩主直属の若侍。剣の達人として知られる。 口数が少なく、不器用で感情表現が極端に苦手。
主君への忠誠心が異常なほど強く、「命令=絶対」という価値観で生きてきた。
当初は蒼太を「戦場に不要な存在」と見下しているが、共に逃避行をする中で価値観が崩れていく。