あらすじ
■真菜
自分の菓子店を開く夢に向かい、一人でも着実に前へ進める女性。新しいことにも積極的に挑戦し、誰かに助けてもらえば素直に「ありがとう」を伝えられる。大学時代から宙史に片想いしている。
■宙史
どんな状況でも物事を前向きに捉え、人の長所を見つけるのが得意な男性。落ち込んでいる相手には自然と励ましの言葉をかける。真菜とは大学時代からの友人。
【あらすじ】
三か月後に自分の菓子店「sweet」を開く真菜。
試作品が完成するたび、真っ先に味見を頼む相手は、大学時代からの友人・宙史だった。
彼の「真菜なら、もう一段いける」という言葉に何度も背中を押されてきた真菜には、本人に言えない秘密がある。
六年間、ずっと宙史が好きなのだ。
しかし宙史には困ったところがあった。
メッセージを読んでも、なかなか返信してくれない。
ある満月の夜。
新作スイーツの写真を送った真菜は、既読がついたまま返事が来ないことについに耐えられなくなる。
そして勢いで送ってしまった。
「なんで返信してくれないの?」
ところが、その一通をきっかけに、六年間止まっていた二人の関係が思わぬ方向へ動き始める。
返信できない宙史にも、真菜には言えない理由があって――。
好きなのに言えない。
好きだからこそ、普通の一言が送れない。
月明かりの下、「sweet」より甘い答えを巡って始まる、六年越しの両片想い攻防戦。