あらすじ

52Hzの鯨というものを知った。 他の鯨には聴こえない声で唄う鯨。 誰にも声が届かないから、彼は孤独なのだという。 私は、その話が嫌いだった。 彼のことを何も知らないのに。 彼の声を聴いたことすらないのに。 どうして彼を「孤独」だと決めつけられるのだろう。 そんなことを考えた翌日、 私は何となく海へ向かった。 そこで私は、不思議な声を聴いた。 聴こえないはずの声を。 誰かを理解することなんて、きっとできない。 自分のことすら、よく分からないのだから。 それでも、伝えたいと思った。 これは、誰にも届かないと思っていた人間が、 誰かに何かを届けようとした話。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品鯨の唄は聴かない