あらすじ

【登場人物】 高坂 久美 23歳 ショッピングセンター勤務 嶋田 直樹 25歳 総合商社勤務 (2年前まで、高坂久美と恋人同士だった。現在は、岡田 真由美と付き合っている) 岡田 真由美 22歳 総合商社勤務 (嶋田直樹の恋人) 遠藤 渉 30歳 大手電機メーカー勤務 (高坂久美の恋人) 直樹との巡り逢いは、用意されていたシナリオだったと、久美は思い込んでいた。将来、夫となる人なのだと信じて疑わなかった。だが、些細な喧嘩が原因で破局に至る。それから2年が経ち、新たな恋人、渉と付き合い始めても、久美の中に未だに直樹への未練が残っていた。 そんなある日、思いがけないことが起きた。直樹から電話がかかってきて、会いたいと言われる。未練はあるものの、もう会えないだろうと思っていた久美は、舞い上がってしまう。久しぶりに会う直樹は、以前と変わらない笑顔を久美に向ける。封じ込めていた好きという感情が溢れ出す。嬉しくて胸が締めつけられ、また付き合えるのでは? と期待する。でも、直樹には既に恋人がいた。久美にも恋人がいるのだが、直樹と復縁したい想いが沸き上がる。 その後、面白くない事態に陥る。 久美から借りたものを返したいからアパートに来てほしいと言われ、直樹について行った久美は、直樹の部屋にあったフォトフレームを見て打ちのめされた。そこには、直樹と恋人が仲良さそうに写っている写真が収められていた。久美は気分が悪くなり、長居をせず早々に帰る。 とはいえ、直樹への想いは簡単には消えなかった。 そんな久美の気持ちを知るよしもなく、真由美へのプレゼントを選ぶのに付き合ってほしいとか、終電に乗り遅れたから泊めてほしいと言って、久美の前に現れる。戸惑いながらも、久美は直樹の願いを聞き入れる。 四六時中、直樹のことが頭を離れず、恋人の渉といても上の空という日々が続いた。 ある日、仕事帰りの久美は衝撃的な場面を目撃する。直樹の恋人、真由美がかなり歳上と思われる男性と、イチャイチャしながら街中を歩いていたのだ。決して見間違いではない。直樹の部屋で見た写真に写る真由美の顔は、ちゃんと記憶に残っているし、直樹といる時に偶然真由美が現れたから、真由美の姿も記憶に残っている。 真由美と男性がどこに行こうとしているのか、久美は後をつける。するとあろうことか、2人はホテルに入っていった。 直樹と付き合っているのに浮気するなんて許せない、と久美は怒りに駆られ、直樹に報告する。だが、直樹は久美の言葉を信じようとしなかった。 その後、渉が遠方に転勤することになり、久美に一緒についてきてほしいと言われる。だが、久美は断る。 そして、真由美との結婚を考えていた直樹から、もう会うのはやめようと告げられる。久美はショックのあまり、食欲が無くなり、何も喉を通らなくなる。酷いめまいに襲われ、職場で倒れる。救急搬送され、久美は数日入院することになった。 渉が久美の病室に見舞いに来ている最中に、予期せぬアクシデントか起こった。突如、直樹も見舞いに来たのだ。渉は直樹と久美の仲を疑い、病室は険悪な雰囲気に包まれる。 その後、退院した久美は、職場でも新たなアクシデントに合う。真由美が突然現れ、あんたのせいで直樹に別れを告げられたと、因縁をつける。久美に暴力を振るい、警備員が取り押さえるという大騒ぎに発展する。 当初、真由美の浮気を信じていなかった直樹は、真由美が浮気している新たな証拠を掴み、真由美に別れを告げる。久美は、直樹との復縁を期待したが、そう思い通りにはならなかった。 やがて久美は、直樹に執着するのはやめようと思い始める。 渉は、というと、転勤が前倒しになり、県外に発つ前に久美のアパートを訪れ、別れとも受け取れる言葉を残し、夜行列車に乗る。久美は罪深い自分の言動を反省し、しばし落ち込む。 恋は思い通りにいかないのは分かっているはずだが、もう疲れた。 そろそろ、この恋を、直樹への想いを手放す時かもしれない……。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品元カレ 名前のない契約