あらすじ

十五歳の高校生、白神凌牙。 生まれつき真っ白な髪と鋭い目つきのせいで問題児と誤解されながらも、凌牙が何より大切にしているのは、母と妹と弟のいる家族だった。 そんな日常は、ある日突然終わりを迎える。 空が裂け、地面が揺れ、現代日本へ存在しなかったはずの魔物と魔法が現れた。 二つの世界が融合したのだ。 魔法世界の人間が持つ魔力。 現代世界で目覚め始めた妖怪と妖力。 妹は父から受け継いだ炎へ目覚め、弟にも妖力が宿っていく。 しかし凌牙には、そのどちらも存在しなかった。 魔力ゼロ。 妖力ゼロ。 それでも家族と天城澪を守ろうとした瞬間、凌牙の言葉だけが現実になる。 「吹っ飛べ」 次の瞬間、巨大な魔物は理由もなく吹き飛んでいた。 魔法でもない。 妖力でもない。 誰にも正体を説明できない、ただ一つの異能。 世界が混ざり、人間と魔族と妖怪が入り乱れ、国家さえ形を失っていく中で、凌牙が望むものは最初から一つしかなかった。 世界を救いたいわけではない。 英雄になりたいわけでもない。 ただ、大切な家族を守りたい。 これは、世界の理から外れた力を持つ少年が、最後まで一人の兄として生きようとする物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品魔力も妖力もない俺だけが、世界の理から外れている