あらすじ
前世で妹が遊んでいた乙女ゲーム――『聖魔のブリリアント・アカデミア』
その世界に転生した俺、アルベルト・ヴァレンシュタインには、最悪の未来が待っていた。
名門貴族の跡取りとして生まれた俺は、原作では攻略対象でも重要人物でもない。
父親を暗殺され、家を取り潰され、母親まで失ったことで闇堕ちし、王国への復讐を企てる中ボス。
そして最後には、攻略対象たちに倒される。
――そんな未来、絶対に嫌だ。
まだ何も起きていない今なら、未来は変えられる。
家族を守るため、俺は父の魔法研究を学び、剣を鍛え、必死に努力する。
その結果、原作では存在しなかったはずの力を手に入れ、父親の暗殺を阻止。
さらに、家の取り潰しまで回避してしまう。
しかし、それは同時に――原作のシナリオが大きく崩れ始めたことを意味していた。
本来なら学園に存在しない俺が、なぜか王立学園へ入学することになり。
原作のヒロインと攻略対象と出会う。
「……あれ? 俺、このゲームにいないはずなんだけど?」
原作では敵になるはずだった俺の存在によって、少しずつ変わっていく乙女ゲームの世界。
しかも、俺が原作を変えたことで、本来なら強くなるはずだった攻略対象たちまで弱体化してしまっていた。
「このままだと、ラスボスに勝てない」
だったら――。
俺が強くなるだけじゃない。
原作の主人公たちも、俺が強くする。
これは、乙女ゲームの世界に転生した『存在しないキャラクター』が、家族と仲間たちを守りながら、原作とは違う最高の結末を目指す物語。