あらすじ

霊能力者・間宮響子のもとへ、古びた一体の日本人形を処分してほしいという依頼が舞い込む。赤い着物をまとったその人形には、東北の山深くにあった旧家に伝わる忌まわしい因縁が宿っていた。女児が生まれるたびに作られ、娘が死ぬと消え、次の女児が生まれると再び現れる――。そして、その家では代々「ひとり足りなくなる」という怪異が繰り返されていた。  人形に触れた瞬間、響子は見知らぬ古い家と、そこに並ぶ無数の人形を幻視する。その中に、自分の名前が刻まれた一体を見つける。  やがて人形は、封印したはずの場所から毎晩少しずつ響子へ近づいてくる。だが響子は気づく。近づいているのは人形ではない。自分自身が、かつて因縁が始まった「あの家」へ引き戻されているのだ。  逃げても、燃やしても、因縁は終わらない。  そして最後に響子が知る真実は――この怪異が、まだ「次の家族」を待っているということだった。

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カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品ひとがたの家-間宮響子-