あらすじ
あらすじ
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見知らぬ国ヴェラカの路地裏で目を覚ました十一歳の子どもは、人間をぬいぐるみのように縮めた姿の少女カレリアと出会う。詐欺師として追われる彼女に巻き込まれて捕らえられた子どもは、自分がなぜそこにいるのかも分からないまま、神の権能のもとに即興の詩で争いを裁く「口論詩」に参加し、ウヴァと呼ばれるようになる。そこで絶対のはずの神の権能を無視してしまったウヴァは、行商人カレリア、魔法使いメルッタとともにヴェラカを脱出し、旅に出る。
旅の途中で訪れた『渓谷』では、住民たちが対話ではなく暴力で交渉を行っていた。この世界では、死者は「トゥオネラ」へ行き、そこから再び本人として生まれ直すことができるため、死に対する感覚がウヴァの常識とは異なる。死を取り返しのつかないものと考えるウヴァは衝撃を受けるが、異なる常識にも、成立のための理由があることを理解していく。
『渓谷』を抜けた三人は、生活の隅々まで法律と手続きによって統治された妖精の国ヨークトランドへ到着する。妖精ロウェナの案内で、秩序だった街の裏側にある、制度からこぼれ落ちた者たちの暮らす場所を目にするウヴァ。ヨークトランドの統治もまた完全ではないことを目の当たりにしたウヴァは、秩序を維持するとは何かについて思いを馳せる。
やがて旅の仲間にロウェナも加わり、仲間同士で揉め事が起こりかける。ウヴァたちは話し合い、取り決めのもとでは互いに反抗する権利を制限することで合意する。しかし、その取り決めは、カレリアによってくだらない悪戯に利用されてしまう。屈辱を受けたウヴァだが、自分たちで決めた以上は取り決めに素直に従った。その夜、ウヴァは自分が大きな魚の鱗の一枚になる夢を見る。そして、翌朝目覚めれば、ウヴァはその夢を忘れてしまうのだった。
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生成AI利用:GPT-5.6 Solを用い、誤字・脱字・表記揺れの可能性がある部分の検出を行った。
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第15回角川つばさ文庫小説賞応募作品です。