あらすじ
結婚十年目の専業主婦・槙野美琴は、自分を平凡で取り柄のない女だと思い込んでいた。
夫の健吾はほとんど家に帰らず、渡される生活費もわずか。それでも美琴は「高卒で職歴もない私には、ここしかない」と耐え続けていた。
そんな結婚記念日の夜、健吾の愛人を名乗る美容師と銀座のホステスが同時に自宅へ押しかけてくる。
大修羅場になるかと思いきや、美琴の口から出たのは意外な言葉だった。
「会社の受付の子と派遣の子は知っていましたけど、お二人のことは知りませんでした」
同じ男に騙された三人は、健吾の悪口を肴に結婚記念日のワインを開け、すっかり意気投合。美容師の手で隠れていた美貌を引き出された美琴は、ホステスの紹介で夜の店に立つことになる。
それから三年。美琴は持ち前の知性と聞く力を開花させ、月収一千万円のナンバーワンへ成長。さらに夫の愛人十二人とも親友になっていた。
ところがある夜、十三人目の愛人が現れる。相手は妊娠している十九歳の女子大生だった。
ついに堪忍袋の緒が切れた正妻と十三人の愛人たちは、緊急招集した健吾を十四人そろって玄関でお出迎え!
愛人全員、正妻側。クズ夫、逃げ場なし!
これは夫の帰りを待つだけだった一人の女性が、十三人の仲間と新しい家族を得て、自分の人生を華麗に取り戻す痛快逆転物語。