あらすじ

家族工房で手袋を作るラスマは、革の欠陥を見抜いても、父と婚約者に手柄も賃金も奪われてきた。ある日、辺境伯デクランから冬の式典用手袋三十六双の注文が入る。試着した彼が親指を曲げた瞬間、ラスマは隠された継ぎ革に気づき、徒弟と客を守るため、自らの名入りの完成品を半月刀で切り裂いた。 「彼女にはもう裁たせない」 その一言で勘当され、婚約まで破棄されたラスマ。だが同じ裂け音を聞いたデクランの目には、彼女の行動がまったく別のものに映っていて――。赤い裁ち印と一双の手袋が、奪われた職人の名を取り戻し、不器用な二人の誤解まで裁ち直すお話。

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小説を読もう2026/08/31
  • 現在の作品婚礼手袋を切り裂いて勘当され、婚約破棄されましたが、辺境伯が私の名で注文し直して求婚しました