あらすじ
退屈を持て余していた名家のお嬢様。
暇つぶしに古い悪魔召喚術を試してみたところ、本物の悪魔が現れた。
どんな願いも叶え、契約も対価も求めない悪魔に、お嬢様は告げる。
「私が飽きるまで、ここにいなさい」
薔薇園を作り、海を歩き、空を飛び、月で紅茶を飲む。
そんな奇妙で穏やかな日々の裏で、世界には異常な喉の渇きを引き起こす感染症が広がり始めていた。
人々が水を求め、街から声が消えていくなかでも、二人の日々は変わらない。
これは、退屈なお嬢様と願いを叶える悪魔が、静かに世界の終わりを眺める物語。